時計の針を描くトレーニングは、時間の理解や空間の把握するための課題の一つです。
指定された時刻に応じて、針のない時計の図に自分で針を書き込む練習プリント(全6問)をご提供します。
学習支援や日常生活スキルの向上を目的とした活動の中で、視覚的な注意や認知のトレーニングに役立つ素材としてご活用いただけます。
時計の針を書く練習とは?
針を描いて時刻を表す課題は、「時刻を確認する」「数字を認識する」「空間に応じて線を描く」という一連の認知活動を含んでいます。
こうした課題は以下のような能力が必要となってきます。
- 視覚的な注意力
- 空間認識力
- 情報の理解と処理力
- 集中力と持続的な作業力
日々の学習や支援の場面で、こうしたスキルの確認・サポートを行うことが可能です。
今回の課題内容について
このプリントは、針のないアナログ時計の図に、指定された時刻をもとに針を書き入れる形式になっています。
問題の内容(全6問)
- 11時45分
- 3時45分
- 4時15分
- 11時15分
- 10時30分
- 1時30分
短針・長針の両方を描く形式です。
「30分」や「45分」など、針の位置が明確に分かれる時刻を取り入れており、時間に対するイメージ力や空間の感覚をより深めやすい構成となっています。
使い方の例
以下のような流れで取り組むことができます。
- プリントを印刷し、鉛筆などを用意します
- 指定された時刻を確認します(視覚的に読む or 音声で読み上げるなど)
- 時計の図を見ながら、時刻に応じて短針と長針を描き入れます
- 描き終えた後に、どのように考えたかを話してもらうと、理解度の確認にもつながります
※ 必ずしも正解にこだわらず、どのように考えたかを一緒に確認する過程を重視しましょう。
活用方法と応用のヒント
自宅や学習支援の場面で自主学習・認知トレーニングの一環として利用する場合や指導者・支援者が声かけをしながら丁寧に確認していく教材として使用する場合、iPadなどに取り込んで視認性を高めて課題を遂行する場合など、様々な場面で活用できます。
手軽に取り組める内容なので、ちょっとした空き時間の課題にもおすすめです。
取り組む際のポイント
実施の際には、以下の点に注目して様子を見ると、より適切なサポートが行いやすくなります。
- 短針と長針を逆に書いていないか
- 長針は「○時○分」に応じた正しい位置にあるか
- 「30分」「45分」などの分針を正確に理解できているか
- 毎回同じ位置に針を書いてしまうなどの傾向がないか
それぞれの様子に応じて、補助線を引く、説明を加えるなどの工夫を行うことで、より安心して取り組めるようになります。
このプリントの利用対象者は?
- 時間や空間の認識を練習したい方
- 支援が必要な方との活動の中で、視覚や認知に関するトレーニングを行いたい方
- 学習支援・生活支援の場で使える印刷教材を探している方
プリントは無料でダウンロード可能ですので、家庭や施設、学校など幅広い場面でご利用いただけます。
まとめ|日常に近い課題で楽しく取り組もう
時計の針を描く課題は、身近なテーマを通じて、時間の理解・空間感覚・集中力などのスキルにアプローチできる内容です。
指導の一環や、ご家族との楽しい取り組みとして、ぜひご活用ください。
毎日の少しの積み重ねが、大きな自信や生活の安定につながることもあります。
当サイトでは、高次脳機能課題に関するプリントを無料でダウンロードできます。是非ご活用ください。