自主トレーニング作成前の注意点
自主トレーニング作成に関しての注意点がいくつかあります。
以下の『自主トレーニングを作成する際の注意点4点』というコラムで注意点を紹介していますので、作成前にご確認ください!

【術前】大腿骨近位部骨折のリハビリテーションで使用できる自主トレーニング
大腿骨近位部骨折の術前リハビリテーション(プレリハビリテーション)は、術後の回復促進や合併症予防、精神的安定のために重要です。
術前から理学療法士や作業療法士が関与し、適切な運動療法を実施することで術後のリハビリテーションがスムーズに進行しやすくなります。
術前に筋力維持や関節可動域の改善、呼吸機能の向上を図ることで、術後の身体機能低下を最小限に抑えることができます。
また、患者の不安軽減や術後のリハビリテーションに対する理解促進にもつながります。
さらに、術前に介入することで、術後早期から離床・歩行練習を安全に進めるための基盤が整うため、ADL(日常生活動作)の早期回復や在院日数の短縮が期待できます。
理学療法士や作業療法士の術前からの継続的なサポートは、患者のモチベーション維持や再発予防にも重要な役割を果たします。
股関節近位部骨折の方に対して、術前に使用できる自主トレーニングをご紹介します。
是非ご活用ください!
【術前】必ずやったほうがいい自主トレーニング
健側のみ
【術前】可能であればやったほうがいい自主トレーニング
ご紹介した自主トレーニング素材以外にも沢山取り揃えています。
下記リンクからチェックしてください!
【術後1~7日】大腿骨近位部骨折術後の自主トレーニング
術後1日目~7日目は、全身状態の安定化を図りつつ、早期離床・廃用症候群予防を目的とした重要な介入期間です。
この時期に患者が自主的に取り組める、ベッド上~立位中心の自主トレーニング素材を掲載しています。
主な目的は以下の通りです
- 下肢・体幹筋力低下の予防
- 関節可動域の維持・改善
- 深部静脈血栓(DVT)予防のための循環促進
- 呼吸機能維持と肺合併症予防
- 離床に向けた姿勢調整能力の強化
- 患者の能動的なリハビリ参加意欲の向上
疼痛コントロール状況を確認しつつ、過負荷とならない範囲で安全に実施できる自主トレーニングの選定が必要です。
また、術後の創部や整形外科的制限(荷重制限・外転/回旋制限など)にも留意し、患者ごとの段階的な調整を行いながら使用してください。
自主トレーニング素材は、リハビリスタッフが指導した上で、提供するようにしましょう。
提供する際は、患者本人だけではなく、多職種にもお渡しすることも大事となります。
人工骨頭置換術や骨接合術など術式によって、自主トレーニング内容も異なってきます。
疾患や術式に関する詳細はコラムで紹介していますで、是非確認してください。

【術後1~7日】大腿骨近位部骨折術後の重要な自主トレメニュー
ご紹介した自主トレーニング素材以外にも沢山取り揃えています。
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【術後1~4週間】大腿骨近位部骨折術後の自主トレーニング
術後1〜4週間は、骨折部の安定を図りながら、筋力や関節の柔軟性を保つための大切なリハビリの時期です。この期間は、過度な負担をかけずに安全に体を動かすことが求められます。
特に、長期間ベッド上で過ごすことで起こりやすい「筋力低下」や「関節拘縮(関節がかたくなること)」を防ぐために、自主的に行う軽い運動がとても重要になります。
この時期の自主トレーニングは、ベッドの上でできる簡単な足の運動や、上半身を使った動きなど、誰でも取り組みやすい内容が中心です。動くことに不安を感じるかもしれませんが、「できる範囲で毎日少しずつ」が回復への近道になります。
ただし、痛みが強いときや、医師から動きを制限されているときは、無理をせず、必ずリハビリ担当者と相談しながら進めていくことが大切です。
【術後1~4週間】大腿骨近位部骨折術後の重要な自主トレメニュー
多職種間の情報共有で使用できる便利プリント
リハビリの進行状況や動作能力は、日々変化していくものです。
しかし、こうした情報が病棟スタッフや他職種と十分に共有されていないと患者さんにとって望ましい介助方法が取られないケースも少なくありません。
そこでリハハウスでは、「歩行」「トイレ動作」「食事」「更衣」などの日常動作ごとに現在の安静度(可能な活動レベル)を簡潔に記録・共有できるチェック表を作成しました。
このツールを使えば、看護師・介護職・リハ職・医師など、誰が見ても一目で患者の状態が把握でき、統一した支援や介助方法の選択が可能になります。
病棟内での共有資料として、カンファレンスや日々の申し送りにもぜひご活用ください。
プリントは下記リンクから無料でダウンロードできます。
ご紹介した情報共有プリントは以下のリンクからダウンロードできます。
患者・ご家族へのアドバイスで使用できる便利プリント
人工骨頭置換術(BHA)後、とくに後方アプローチが行われた場合、特定の姿勢や動作によって股関節が脱臼するリスクが高まります。
こうした「脱臼肢位」に対する理解と注意喚起は、患者本人だけでなく、看護師・介護職・家族にとっても重要です。
リハハウスでは、脱臼しやすい姿勢と安全な動作を視覚的に示した資料をご用意しています。
下記のリンクからダウンロードできます。ぜひご活用ください。
ご紹介した情報共有プリントは以下のリンクからダウンロードできます。