はじめに|リハビリ自主トレの重要性とは?
なぜ、自主トレが必要なのか
リハビリテーションにおいて、日常の訓練や専門職による関わりだけでは、十分な機能回復を得られないケースが多くあります。
特に慢性期や退院後は、患者自身が「自分で取り組む時間」をいかに確保できるかが、回復に大きな影響を与えます。
このような背景から、自主トレーニングはリハビリテーションにおいて非常に重要な要素とされています。
自主トレは、訓練や練習の継続性を高め、機能の維持や再獲得を促す手段として有効です。
また、自主性の向上は、患者の意欲や自己効力感にも直結し、リハビリ全体の成果を底上げする可能性があります。
自主トレがリハビリ成果に与える影響
自主トレを取り入れることで、以下のようなプラスの効果が期待できます。
- 機能回復のスピードが上がる可能性がある
- 身体機能や認知機能の維持・向上
- 「自分にもできる」という自信の醸成
- セラピストの支援を最大限に活かすことができる
特に高齢者や脳血管疾患、整形外科疾患、廃用症候群の方などでは、生活習慣の中に運動や訓練を自然に組み込むことが大切です。
その意味でも、自主トレを支援するツールやイラスト・プリントの存在は非常に大きな意味を持ちます。
リハハウスとは?|専門職のための支援素材サイト
看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による運営
「リハハウス」は、実際の医療・介護現場で活躍する専門職(看護師・PT・OT・ST)によって運営している、リハビリ支援のための情報・素材提供サイトです。
現場で本当に役立つ素材やイラスト、プリントを提供することを目的とし、常に実用性を重視したコンテンツ作りを行っています。
以下のリンクから運営情報についての詳細を見ることができます。

すぐに使えるプリントやイラストを無料で提供
リハハウスでは、リハビリの指導や患者さんの自主トレ支援に役立つ「プリント」や「説明用イラスト」を無料で提供しています。
すべてPDF形式でダウンロード可能で、印刷してすぐに使えるのが特徴です。
視覚的にわかりやすく、文字が苦手な方や認知機能に課題がある方にも配慮されたデザインになっています。
以下のリンクから、運動に関する自主トレ、高次脳/認知に関するプリントを配布しています。


臨床現場の声から生まれた実践的素材
これらのプリントやツールは、実際の臨床現場での声をもとに作られています。
現場のセラピストが抱える「こういう資料があれば」「患者さんに説明しやすいものがほしい」といったニーズに応える形で作成しており、使い勝手の良さにも定評があります。
また、部位別、内容別などにカテゴリー分けをしているため、資料も探しやすくなっています。



イラスト/プリント素材|リハビリ自主トレプリントの紹介と活用ポイント
① 高次脳機能に関するプリント
高次脳機能障害を抱える方への自主トレは、認知課題に配慮しながら継続的に取り組める内容であることが重要です。
リハハウスでは、注意力・記憶力・視空間認知といった高次脳機能にアプローチできるプリントを多数用意しています。



これらのプリントは、STやOTの指導の中で補助的に使うことも可能ですし、患者の自己訓練として渡すことも適しています。
以下のリンクから、高次脳/認知に関するイラストやプリントを配布しています。

② 運動・ストレッチ・バランスに関するプリント
整形外科疾患や筋力低下がある方に向けた運動イラストやプリントも豊富にあります。
特に以下のような目的で使用されています
- 関節可動域の維持
- 筋力強化(大腿四頭筋・腸腰筋・殿筋など)
- 転倒予防のためのバランストレーニング
外来リハや訪問リハにおいて、時間外でも継続できるように、自宅でできる内容になっているのが特徴です。
プリントには難易度が設定されており、個々の状態に合わせた配布が可能です。
以下のリンクから、運動に関する自主トレイラストや素材を配布しています。

③ 疾患別にみる自主トレの提案
リハハウスでは、疾患別に必要な自主トレを分類してプリントを整備しています。
例としては以下のようなものがあります
- 橈骨遠位端骨折術後のリハビリテーション
- 大腿骨近位部骨折術後のリハビリテーション
疾患や身体機能レベルに応じて「どの素材を使うか」を選ぶことで、個別性の高い支援が可能になります。」
以下のリンクから、疾患別に関する資料をダウンロードできます。

現場での導入ポイント|いつ・どう使うべきか?
自主トレプリントの渡すタイミングと方法
自主トレプリントは、リハビリがある程度安定してきたタイミングや、退院直前などでの配布が効果的です。
特に在宅生活に移行する前に、適切な自主トレを提供することで、家庭での活動量や自立度を高めることができます。
配布時には「なぜこのプリントが必要なのか」「どのくらいの頻度で行うのか」を明確に伝えることが大切です。
患者が納得し、自発的に取り組めるような動機づけが鍵となります。
自主トレーニングを作成するにあたって、注意する点もいくつかあります。
以下のコラムでも紹介していますので、是非チェックしてください。

指導時に注意すべきポイント(安全性・理解度・継続支援)
プリントの内容が安全に実施できることは大前提です。
身体的な制限や認知的な理解力に応じて、難易度を調整しましょう。
また、「家族への説明」や「確認の時間」を設けることで、より継続性のある自主トレ指導が可能になります。
「できたこと」を記録するチェック表などと組み合わせると、モチベーション維持にもつながります。
プリントやイラストの入手方法と活用支援
リハハウスでのダウンロード方法
リハハウスでは、すべてのプリント・イラストをPDF形式で無料公開しています。
カテゴリーごとに分類されており、目的や疾患に応じて簡単に探すことができます。
ダウンロードはワンクリックで可能で、登録やログインも不要です。
当サイトの使用方法については、こちらのページに詳細を記載しています。

印刷・加工のコツ(A4サイズ・ラミネートなど)
素材は基本的にA4サイズで作成されています。
現場での使用には、印刷後にラミネート加工をすることで耐久性が高まり、繰り返し使用可能になります。
書き込み式のプリントはコピーして使用することも可能です。
職場や家庭での共有方法(LINE・Googleドライブなど)
患者の家族と共有する際には、LINEやGoogleドライブなどのクラウドストレージを活用すると便利です。
紙での配布が難しい場合や、訪問リハビリでの指導後に補足資料として共有するケースも増えています。
まとめ|リハハウスでできること
無料で使える支援素材の強みと活用例
リハハウスの最大の魅力は「現場にすぐに役立つ無料素材」が豊富にそろっている点です。高次脳・整形・フレイルなど、あらゆるケースに対応できる支援素材を揃えています。
- 自主トレのモチベーション向上
- 指導時間の短縮
- 家庭や施設での継続支援
現場にいるセラピストにとって、配布するだけで一定の効果が期待できるツールは非常に貴重です今後の素材追加・アップデート予定おすすめ記事・関連ツールの紹介

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