このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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お茶をいれる流れを正しい順番に並べます
プリントには、お茶をいれる過程に関係する4つのイラストがあります。
それぞれを見ながら、
「最初にすることはどれ?」
「この次には何をする?」
「完成しているのはどれ?」
と順番を考えます。
順番が決まったら、各イラストの下にある○へ1~4の数字を書き込みます。
単に「やかん」「急須」「湯のみ」と物の名前を答えるのではなく、一連の行動として場面をつなげて考えることがポイントです。
この課題の進め方
まずは、4枚のイラストが何を表しているのか確認します。
たとえば、
「これは何をしているところですか?」
「まだお湯は沸いていますか?」
「これはお茶をいれる前ですか、あとですか?」
などの質問を使います。
場面の意味が確認できたら、
「お茶をいれるとき、一番最初はどれですか?」
と尋ね、1番目から順番を考えてもらいます。
すべて並べ終わったら、
「まず○○して、次に○○して……」
と、イラストを見ながら一連の流れを説明してもらう方法もあります。
「前後関係」を考えることがポイント
動作を正しい順番に並べるためには、それぞれの場面を個別に理解するだけでは十分ではありません。
たとえば、
「お湯を沸かす前に何をするか」
「急須へお湯を注ぐのはいつか」
「最後の状態はどれか」
といった前後関係を考える必要があります。
そのため、この課題は単純な絵合わせではなく、目的に向かって手順を組み立てる課題として取り組めます。
遂行機能課題として確認したいポイント
専門職が使用する場合には、正しい番号を書けたかだけでなく、どのように考えたかにも注目できます。
たとえば、
- 各イラストの状況を理解できるか
- 最初と最後の場面を判断できるか
- 中間の工程を整理できるか
- 前後関係を説明できるか
- 一度決めた順番を修正できるか
- 間違いに自分で気づけるか
- どの程度の手掛かりが必要か
などです。
正答だけではなく、課題遂行の過程を見ることで、取り組み方を確認しやすくなります。
難しい場合は選択肢を減らしましょう
4枚すべてを一度に並べることが難しい場合には、2枚ずつ比較します。
たとえば、
「水を入れるのと、お湯を沸かすのはどちらが先ですか?」
と質問します。
そのほかにも、
- 最初の場面だけ選ぶ
- 最後の場面だけ選ぶ
- 2枚の前後関係を考える
- イラストの内容を一緒に確認する
など、対象者に合わせて難易度を調整できます。
慣れてきたら説明する課題へ
順番を正しく並べられるようになったら、
「お茶をいれる方法を最初から説明してください」
と、ことばで説明してもらう方法があります。
「まず」「次に」「そのあと」「最後に」といった表現を使うことで、出来事を順序立てて説明する練習にもなります。
さらに、
「お茶をいれるために必要な物は何ですか?」
「急須がなかったらどうしますか?」
など、条件を加えた課題へ発展させることもできます。
IADLに近い生活場面として活用できます
お茶をいれることは、調理や家事と関連する身近な生活行為です。
同じ形式は、
- コーヒーをいれる
- ご飯を炊く
- トーストを作る
- 洗濯する
- 食器を洗う
- 買い物の準備をする
などにも応用できます。
本人が普段行っている生活行為を題材にすると、より実生活をイメージしながら取り組みやすくなります。
使用するときの注意点
順番を間違えた場合には、すぐに正解を伝えるのではなく、
「この場面の前には何をする必要がありますか?」
「もうお茶は完成していますか?」
など、本人が考え直せるような声かけを行う方法があります。
一方で、難しさが強い場合には、最初の工程を提示したり、選択肢を減らしたりしてください。
また、本プリントのみで遂行機能の状態を判断することはできません。注意、記憶、言語理解、視覚認知など、複数の要素が課題遂行に影響する場合があります。
まとめ|お茶をいれる手順を考える遂行機能課題
今回のプリントは、お茶をいれるまでの4つの場面を正しい順番に並べる動作系列化課題です。
イラストを見ながら、
場面を理解する → 前後関係を考える → 順番を決める → 必要に応じて説明する
という流れで取り組めます。
身近な生活場面を使いながら、手順理解・系列化・計画・自己修正などを考える教材としてご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも遂行機能、注意、記憶、空間認知、言語などの高次脳機能課題を公開しています。

