このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
こんな素材がほしい! もっとこんな素材を増やしてほしいなどがありましたら、リクエストしてください!
「あ・い・う」の母音から練習します
今回のプリントでは、次の音と単語を取り上げています。
「あ」
- あ・あ・あ
- あめ
- あり
- あさがお
「い」
- い・い・い
- いぬ
- いす
- いちご
「う」
- う・う・う
- うま
- うみ
- うちわ
最初に一つの母音を確認し、そのあと同じ音から始まる身近な単語を読んでいきます。
このプリントの進め方
課題は左から右へ進めます。
まず大きく表示された文字を見て、練習する音を確認します。
「あ」であれば、
「あ・あ・あ」
と、一音ずつゆっくり発音します。
そのあとイラストを見ながら、
「あめ」「あり」「あさがお」
と単語を読んでいきます。
「い」「う」も同じ流れで行います。
速く読むことを目標にせず、口の形や音を確認しながら、ゆっくり発音することを意識します。
母音は口の形にも注目してみましょう
「あ」「い」「う」は、それぞれ口の形が異なります。
「あ」は口を開き、「い」は口角を横方向へ、「う」はくちびるを前方へ出すような形になります。
必要に応じて鏡を使い、自分の口元を確認しながら発音してもよいでしょう。
支援者が一緒に発音し、口の動きを見てもらう方法もあります。
ただし、無理に大きく口を動かす必要はありません。本人が行いやすい範囲で取り組みます。
単音から単語へ段階的に進めます
今回の課題は、
「い」→「いぬ」
のように、まず単音を確認してから単語へ進む構成です。
単音では発音しやすくても、複数の音をつなげると難しくなる場合があります。
そのような場合には、
「い・ぬ」
と一音ずつ区切ってから、最後に「いぬ」と続けて発音する方法もあります。
一方で、イラストを見ることで単語を思い出しやすくなる場合もあります。対象者の状態に合わせて使い方を調整してください。
イラストを使って呼称課題にも
それぞれの単語には、内容が分かりやすいイラストがあります。
文字をそのまま読むだけでなく、文字を隠してイラストを提示し、
「これは何ですか?」
と名称を答えてもらう使い方もできます。
名称が出てこない場合には、支援者が最初の音を示したり、単語を言って復唱してもらったりする方法もあります。
そのため、対象者に合わせて音読・復唱・呼称など、複数の使い方が可能です。
発音が難しい場合の調整方法
「あ・あ・あ」と3回続けて言うことが難しい場合には、無理に連続して行う必要はありません。
「あ」と1回発音し、少し休んでからもう一度行う方法でも構いません。
また、
- 支援者と一緒に発音する
- 1音だけ練習する
- 単語を一音ずつ区切る
- 支援者のあとに復唱する
- イラストを見ながら答える
など、難易度を調整できます。
慣れてきたら短文へ発展
単語の発音に慣れてきたら、そのことばを使った短文へ進むこともできます。
たとえば、
「雨が降っています」
「犬が歩いています」
「海へ行きます」
などです。
単音から単語、さらに短文へと進めることで、実際の発話に近い形へ発展させることができます。
リハビリ場面で確認したいポイント
言語聴覚療法や作業療法などで使用する場合には、
- 母音を模倣できるか
- 同じ音を繰り返せるか
- 口の形を切り替えられるか
- 単音と単語で発音が変わるか
- イラストから名称を想起できるか
- ゆっくり発音すると変化があるか
などに注目できます。
ただし、このプリントのみで構音障害や言語機能の状態を判断することはできません。
使用するときの注意点
発音練習では、速さや回数を増やすことを優先する必要はありません。
声の出しにくさ、痛み、息苦しさ、強い疲労などがみられる場合には、無理に続けないでください。
また、本プリントを繰り返すことで特定の疾患や発話症状が改善すると断定できるものではありません。
対象者の状態に合わせ、専門職によるリハビリや自主練習を補助する教材としてご活用ください。
まとめ|母音から身近な単語へ
今回のプリントは、
見本を見る → 「あ・い・う」を発音する → イラストを見て単語を読む
という流れで取り組む構音練習です。
「あ・い・う」の母音から始め、「あめ」「いぬ」「うま」など身近な単語へ段階的に進みます。
対象者の発音の状態や疲労に合わせて、回数や課題量を調整しながらご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも構音・発声練習、言語、記憶、注意、遂行機能、空間認知などの課題を公開しています。

