このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
こんな素材がほしい! もっとこんな素材を増やしてほしいなどがありましたら、リクエストしてください!
「さ・し・す」の音を練習します
今回のプリントでは、次の3つの音を取り上げています。
「さ」
- さ・さ・さ
- さかな
- さくら
- さとう
「し」
- し・し・し
- しか
- しお
- しんぶん
「す」
- す・す・す
- すいか
- すし
- すずめ
まず一つの音をゆっくり確認し、そのあと同じ音から始まる身近な単語を読んでいきます。
このプリントの進め方
課題は上から順番に、左から右へ進めます。
最初に大きな文字を見て、練習する音を確認します。
たとえば「さ」であれば、
「さ・さ・さ」
と、一音ずつゆっくり3回発音します。
そのあと、イラストを見ながら、
「さかな」
「さくら」
「さとう」
と単語を読んでいきます。
無理に速く言う必要はありません。口の動きや音を確認しながら、ゆっくり発音することを意識します。
単音から単語へ段階的に練習
今回の課題のポイントは、いきなり長い文章を読むのではなく、まず単音を確認してから単語へ進むことです。
たとえば、
「し」→「しんぶん」
というように、最初の音を意識してから単語を読みます。
単音では発音しやすくても、複数の音がつながると難しくなる場合があります。
逆に、絵や単語全体が手掛かりになることで発音しやすい場合もあります。
対象者の状態に合わせて、一音ずつ確認しながら進めてください。
イラストを使ってことばを確認できます
各単語にはイラストが付いています。
そのため、文字を読むだけではなく、絵を見て意味を確認しながら発音できます。
文字を読むことが難しい場合には、支援者がイラストを指して、
「これは何ですか?」
と問いかけ、名称を答えてもらう方法もあります。
名前が出てこない場合には、支援者が先に単語を読み、そのあとに復唱してもらう使い方もできます。
発音が難しい場合の工夫
「さ・さ・さ」と連続して言うことが難しい場合には、1回ずつ区切っても構いません。
たとえば、
「さ」→休む→「さ」→休む→「さ」
という形です。
単語についても、
「さ・か・な」
と一音ずつ区切って確認してから、「さかな」と続けて発音する方法があります。
すべてを正確に言うことだけを目的にせず、どのような提示方法なら発音しやすいかを確認しながら進めることが大切です。
リハビリ場面で確認したいポイント
言語聴覚療法や作業療法などで使用する場合には、
- 見本の音を模倣できるか
- 同じ音を繰り返せるか
- 単音と単語で発音が変わるか
- イラストから名称を想起できるか
- ゆっくり発音すると変化があるか
- 音によって言いやすさに違いがあるか
- 疲労による変化がないか
などに注目できます。
ただし、このプリントだけで構音障害や言語機能の状態を判断することはできません。
難易度を調整する方法
難しい場合には、
- 支援者と一緒に発音する
- 単音を1回だけ言う
- 単語を一音ずつ区切る
- 支援者のあとに復唱する
- 1種類の音だけ取り組む
などに変更できます。
慣れてきた場合には、
「さかなを食べます」
「新聞を読みます」
「すいかを切ります」
のように、掲載されている単語を使って短い文章を作る方法もあります。
単語から短文へ発展させることで、より実際の発話に近い課題へつなげられます。
使用するときの注意点
発音練習では、速さや回数を増やすことを優先する必要はありません。
声の出しにくさ、痛み、息苦しさ、強い疲労などがみられる場合には、無理に続けないでください。
また、本プリントを繰り返すことで特定の疾患や発話症状が改善すると断定できるものではありません。
対象者の状態に合わせ、専門職によるリハビリや自主練習を補助する教材としてご活用ください。
まとめ|「さ・し・す」から身近な単語へ
今回のプリントは、
文字を見る → 単音を3回言う → イラストを見ながら単語を読む
という流れで取り組む構音練習です。
「さ・し・す」の単音から始め、「さかな」「しんぶん」「すいか」など、身近な単語へ段階的に進みます。
対象者の発音の状態や疲労に合わせて、回数や単語数を調整しながらご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも構音・発声練習、言語、記憶、注意、遂行機能、空間認知などの課題を公開しています。

