このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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絵を見て適切な動詞を選ぶ課題です
今回のプリントでは、4つの日常的な場面を取り上げています。
- 電話で友だちと話す
- 本を読む
- えんぴつで紙に書く
- テレビを見る
それぞれの場面には2つの動詞が表示されています。
たとえば、
「電話で友だちと」
という文章に対して、
「洗う」
「話す」
のどちらが適切かを考えます。
イラストだけでなく、文章全体の意味も手掛かりにしながら答える課題です。
この課題の進め方
最初にイラストを見て、「何をしている場面なのか」を確認します。
次に文章を読み、2つの選択肢から適切なことばを選びます。
選んだあとは、
「電話で友だちと話す」
のように、完成した文章を声に出して読んでみましょう。
基本的には、
- イラストを見る
- 文章を確認する
- 2つの動詞から選ぶ
- 完成した文章を読む
という流れです。
指差しだけで回答してもよいため、発話が難しい場合にも課題方法を調整できます。
動詞の理解に取り組みやすい2択形式
「この人は何をしていますか?」と自由に答える課題では、正しいことばが分かっていても、ことばを思い出せず答えられないことがあります。
今回のプリントでは動詞が2つ提示されているため、選択肢を手掛かりに文章の意味を考えることができます。
たとえば、本を読んでいるイラストに対して、
「読む」
「履く」
が提示されます。
物の名称だけではなく、**「本に対してどのような動作をするのか」**を考える必要があります。
自由回答の動詞想起課題が難しい場合の前段階としても使いやすい形式です。
「名詞と動詞の組み合わせ」に注目
ことばを選ぶときには、文章に出てくる名詞も重要な手掛かりになります。
たとえば、
本 → 読む
テレビ → 見る
紙 → 書く
電話 → 話す
といった組み合わせです。
選択に迷う場合には、
「これは何ですか?」
「本はどうしますか?」
「テレビはどうしますか?」
と、段階的に質問してみてもよいでしょう。
文章の一部分から適切な動詞を考える練習にもなります。
選んだあとは文章全体を読んでみよう
正しい動詞を選んだら、そこで終了するだけでなく、完成した文章を声に出して読む方法もおすすめです。
たとえば、
「えんぴつで紙に書く」
と一文として読みます。
単語だけを答える課題から、短い文章を話す課題へつなげることができます。
難しい場合には、支援者が先に読み、そのあとに復唱してもらっても構いません。
失語症の方に使用する場合の工夫
失語症では、ことばの理解、呼称、発話などの状態が一人ひとり異なります。
課題が難しい場合には、
- イラストを先に確認する
- 文章を支援者が読み上げる
- 選択肢を1つずつ読む
- 指差しで回答してもらう
- 正答後に一緒に文章を読む
など、手掛かりを調整できます。
反対に簡単な場合には、選択肢を隠して「何をしていますか?」と自由回答にすると、動詞想起課題へ発展できます。
難易度を上げる方法
課題に慣れてきた場合には、さらに文章を広げることもできます。
たとえば、
「本を読む」
から、
「女の人が椅子に座って本を読んでいます」
のように、人物や場所、状況などを追加します。
また、
「いつ本を読みますか?」
「どんな本が好きですか?」
など、本人の生活に関連する会話へ広げてもよいでしょう。
リハビリ場面で確認したいポイント
専門職が使用する場合には、正答数だけでなく、
- イラストの状況を理解できているか
- 名詞を理解できているか
- 動詞の意味を区別できるか
- 文章全体の意味を捉えられるか
- 選択後に文章として発話できるか
なども確認できます。
ただし、結果だけで言語機能や障害の程度を判断するものではありません。
使用するときの注意点
間違えた場合には、すぐに正解を伝えるだけでなく、イラストや文章をもう一度確認してみましょう。
ただし、何度考えても難しい場合には無理に回答を求めず、選択肢を読み上げたり正答を提示したりして構いません。
本プリントはリハビリや自主練習を補助する教材であり、正式な言語検査の代わりとなるものではありません。
まとめ|絵と文章から適切な動詞を選ぼう
今回のプリントは、日常生活のイラストを見ながら、文章に合う動詞を2択から選ぶ言語課題です。
「話す」「読む」「書く」「見る」など、日常的に使用する動詞を扱っています。
選択式なので取り組みやすく、必要に応じて動詞理解 → 文完成 → 音読 → 自由回答へ段階的に発展させることができます。
リハハウスでは、このほかにも動詞想起、構音・発声、記憶、注意、遂行機能、空間認知などの課題を公開しています。

