このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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身近な動作から正しい動詞を選ぶ課題です
今回のプリントでは、日常生活でよく見られる4つの場面を使用しています。
- 靴をはく
- 椅子にすわる
- 傘をさす
- かばんをもつ
それぞれのイラストに対して2つの動詞が提示され、その中から文章に合うものを1つ選びます。
たとえば、
「くつを__」
という文に対して、
「よむ」
「はく」
のどちらが合うかを考えます。
この課題の進め方
まずイラストを見て、何をしている場面か確認します。
次に文章を読み、2つの選択肢から適切な動詞を選びます。
基本的な流れは、
- イラストを見る
- 何をしているか考える
- 文章を読む
- 選択肢の意味を確認する
- 合う動詞を選ぶ
- 完成した文章を声に出す
となります。
書くことが難しい場合には、指差しや○をつける方法でも取り組めます。
ポイントは「名詞と動作の組み合わせ」
今回の課題では、
靴 → はく
椅子 → すわる
傘 → さす
かばん → もつ
というように、物や場所と、それに合う動作を結びつけて考えます。
ことばが出にくい場合には、
「これは何ですか?」
「何をしていますか?」
「この道具はどう使いますか?」
と順番に確認すると、答えを考えやすくなります。
文章全体から意味を考える
選択肢だけを見るのではなく、文章全体を確認することも大切です。
たとえば、
「いすに__」
という文であれば、「いすに」という表現がヒントになります。
「きる」よりも「すわる」のほうが、文として自然であることが分かります。
このように、イラストと文脈の両方を使って動詞を選ぶ形式になっています。
2択なので取り組みやすい構成です
今回の課題は、動詞を何もないところから思い出すのではなく、2つの候補から選びます。
そのため、ことばを自分から出すことが難しい場合でも、選択肢を手掛かりに取り組めます。
正解したあとには、
「“よむ”は何をするときに使いますか?」
「“ぬる”はどんな場面で使いますか?」
など、不正解の選択肢について確認する方法もあります。
失語症の方に使用する場合
失語症では、ことばの理解や表出の難しさには個人差があります。
そのため、
- 絵を見て指差しで選ぶ
- 選択肢を読み上げてもらう
- 正解した動詞を復唱する
- 完成した文を音読する
- 選択肢を隠して自分で答える
など、対象者に合わせて使い方を変えることができます。
正答数だけでなく、どのような手掛かりがあると答えやすいかを見ることも一つの活用方法です。
難しい場合の工夫
難しい場合には、
- イラストだけを先に見る
- 物の名前を確認する
- 選択肢を1つずつ提示する
- 動作をジェスチャーで示す
- 実物を使って確認する
などの方法があります。
反対に、慣れてきた場合には、
- 3択にする
- 選択肢をなくす
- 絵だけを見て動詞を答える
- 「誰が・何を・どうする」の文を作る
などで難易度を上げられます。
リハビリ場面で見るポイント
作業療法や言語聴覚療法などで使用する場合には、正解・不正解だけでなく、
- イラストの状況を理解しているか
- 名詞を理解しているか
- 動詞の意味を区別できるか
- 文脈に合う動詞を選べるか
- 完成した文章を理解できるか
といった点にも注目できます。
使用するときの注意点
回答までに時間がかかる場合がありますので、急がせず、必要に応じて十分な時間を設けてください。
文字を読むことが難しい場合には、支援者が文章や選択肢を読み上げても構いません。
疲労や集中力の低下がみられる場合には、適宜休憩を入れてください。
本プリントは失語症や高次脳機能障害を診断するための正式な検査ではありません。課題の結果のみで医学的な判断を行わないようにしてください。
まとめ|日常の絵から動詞を選ぼう
今回紹介したプリントは、身近な日常動作のイラストを見て、文章に合う動詞を2択から選ぶ言語課題です。
「はく」「すわる」「さす」「もつ」など、日常生活でよく使う動詞を扱っています。
絵・名詞・文脈を手掛かりにしながら、適切な動作語を選ぶ形式です。
リハハウスでは、このほかにも言語・記憶・注意・遂行機能・空間認知・半側空間無視などの高次脳機能課題を公開しています。
対象者の理解度やコミュニケーション方法に合わせながらご活用ください。

