このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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絵を見て適切な動詞を考える課題です
今回のプリントには、6つの身近な動作が描かれています。
- 男の人が自転車に乗る
- 女の人が写真を撮る
- 男の人が手紙を書く
- 女の人がピアノを弾く
- 男の人が魚を釣る
- 女の人がボールを投げる
それぞれのイラストの下には、
「女の人が 写真を( )。」
のような文章があります。
絵を確認し、「何をしているところか」を考えて、空欄に入ることばを答えます。
この課題の進め方
まずイラストを見て、人物や物、動作を確認します。
次に文章を読み、空欄に入る動詞を考えます。
基本的な流れは、
- イラストを見る
- 人物や物を確認する
- 何をしている場面か考える
- 適切な動詞を声に出す
- 完成した文章を読む
- 必要に応じて空欄へ書く
となります。
書字が難しい場合には、口頭で答えるだけでも使用できます。
ポイントは「動詞を自分で想起する」こと
この課題には動詞の選択肢がありません。
そのため、
「写真を……?」
「ピアノを……?」
と、イラストや文章を手掛かりにしながら適切な動詞を自分で思い出します。
たとえば、カメラを構えているイラストと「写真を」という文章から、**「撮る」**ということばを考えます。
2択などの動詞選択課題と比べると、手掛かりが少ない形式です。
「名詞と動詞」の組み合わせを考えよう
今回の問題では、文章に含まれる名詞も重要な手掛かりになります。
たとえば、
自転車 → 乗る
写真 → 撮る
手紙 → 書く
ピアノ → 弾く
魚 → 釣る
ボール → 投げる
という関係です。
ことばがすぐに出ない場合には、
「これは何ですか?」
「この人は何を持っていますか?」
「何をしていますか?」
と段階的に確認すると、動詞を考えやすくなります。
「誰が・何を・どうする」で整理する
文を完成させるときには、
誰が + 何を + どうする
に分けて考える方法があります。
たとえば、
女の人が + ピアノを + 弾く
という構造です。
「何をしているのですか?」だけでは答えにくい場合には、
「何がありますか?」
「女性はピアノをどうしていますか?」
のように質問を具体的にしていく方法もあります。
趣味や生活場面を使った課題です
今回のイラストには、自転車・カメラ・ピアノ・釣りなど、趣味や外出に関連する場面も含まれています。
課題終了後には、
「自転車に乗ることはありますか?」
「写真はよく撮りますか?」
「音楽は好きですか?」
「釣りをしたことはありますか?」
など、イラストから会話へ広げることもできます。
単語や文章を答えて終わるだけでなく、対象者に身近な話題につなげる使い方も可能です。
失語症の方に使用する場合
失語症では、場面を理解していても、適切なことばをすぐに想起できない場合があります。
そのような場合には、
- 動作をジェスチャーで示す
- 動詞の最初の音を提示する
- 2つの動詞から選んでもらう
- 支援者が文の途中まで読む
- 答えを復唱してもらう
など、手掛かりを調整できます。
正解できたかだけでなく、どの程度のヒントで動詞を想起できたかを確認しながら使用することもできます。
難易度を調整する方法
難しい場合には、選択肢を追加したり、動詞の最初の音を示したりすると取り組みやすくなります。
慣れてきた場合には、
- イラストだけを見て一文を作る
- 過去形に変える
- 「いつ」「どこで」を加える
- 理由や次の行動を答える
- より長い文章を作る
などへ発展できます。
たとえば、
「女の人が写真を撮る」
から、
「旅行先で女の人が景色の写真を撮っています」
のように情報を追加できます。
リハビリ場面で確認したいポイント
作業療法や言語聴覚療法などで使用する場合には、
- イラストの状況を理解できているか
- 名詞を理解できているか
- 動作に合う動詞を想起できるか
- 文として表現できるか
- 想起した動詞を書字できるか
などに注目できます。
ただし、このプリントのみで言語機能を評価・診断するものではありません。
使用するときの注意点
選択肢のない動詞想起課題は、答えが出るまでに時間がかかる場合があります。
すぐに答えを伝えず、対象者に合わせて考える時間を設けてください。
発話や書字が難しい場合には、選択式へ変更するなど、無理のない方法で使用してください。
本プリントは失語症や高次脳機能障害を診断するための正式な検査ではありません。課題結果のみで医学的な判断を行わないようにしてください。
まとめ|絵から動詞を想起して文を完成させよう
今回のプリントは、日常生活や趣味のイラストから適切な動詞を想起し、文章を完成させる言語課題です。
「乗る」「撮る」「書く」「弾く」「釣る」「投げる」など、日常的に使う動詞を扱っています。
イラストと文章を手掛かりに、動詞の想起から発話・文完成・書字へつなげて活用できます。
リハハウスでは、このほかにも言語・記憶・注意・遂行機能・空間認知・半側空間無視などの高次脳機能課題を公開しています。

