このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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絵から動詞を考えて文章を完成させる課題です
プリントには、日常生活を表した6つのイラストが掲載されています。
たとえば、
- 男の人が水を 飲む
- 女の人がりんごを 切る
- 男の人が新聞を 読む
- 女の人が洗濯物を 干す
- 男の人が電話を かける
- 女の人が花に水を やる
といった場面です。
イラストを確認し、「何をしているところか」を考えて、文章の空欄に入ることばを答えます。
この課題の進め方
まずイラストを見て、人物が何をしているのか確認します。
次に、イラストの下に書かれた文章を読みます。
たとえば、
「女の人が りんごを( )。」
という文章であれば、イラストから「切る」という動詞を考えます。
基本的な流れは、
- イラストを見る
- 人物・物・動作を確認する
- 文章を読む
- 空欄に入る動詞を考える
- 声に出して答える
- 必要に応じて書き込む
となります。
発話が難しい場合には、支援者が選択肢を提示するなど、難易度を調整しても構いません。
今回のポイントは「動詞を自分で思い出す」こと
前の動詞選択課題では、「読む/はく」など複数の候補から正しいことばを選びました。
今回のプリントには選択肢がないため、イラストや文章から適切な動詞を自分で想起する必要があります。
たとえば「新聞」という名詞を見て、
「新聞をどうする?」
→「読む」
と、物と動作を結びつけながら考えます。
選択式よりも手掛かりが少ないため、少し難易度の高い形式として活用できます。
「誰が・何を・どうする」を整理しよう
今回の文章は、
誰が + 何を + どうする
というシンプルな構成になっています。
たとえば、
男の人が + 水を + 飲む
という関係です。
動詞が出にくい場合には、
「誰ですか?」
「何がありますか?」
「何をしていますか?」
と一つずつ確認すると、文章全体を整理しやすくなります。
イラストを手掛かりにことばを考える
ことばがすぐに出ない場合には、イラストの細かな情報に注目します。
たとえば、洗濯物の場面なら、
「何を持っていますか?」
「洗濯物はどこにありますか?」
「何をしようとしていますか?」
などと確認します。
「洗濯物」「物干し」「洗濯ばさみ」といった情報から、**「干す」**という動詞を考えることができます。
失語症の方に使用する場合
失語症では、ことばを理解できても自分から思い出しにくい場合や、発話よりも選択式のほうが答えやすい場合など、特徴には個人差があります。
そのため、必要に応じて、
- 最初の1文字を提示する
- 2択から選んでもらう
- 支援者が動詞を読み上げる
- ジェスチャーを加える
- 答えたことばを復唱する
などの方法で調整できます。
正解数だけではなく、どの程度の手掛かりで答えられたかを確認することもできます。
難易度を調整する方法
難しい場合には、「の…」「き…」など動詞の最初の音を提示したり、2択を追加したりすると取り組みやすくなります。
反対に、慣れてきた場合には、
- イラストだけを見て一文を作る
- 主語を変える
- 過去形にする
- 「いつ・どこで」など情報を追加する
といった方法で発展できます。
たとえば、
「男の人が新聞を読んでいます」
から、
「朝、男の人が家で新聞を読んでいます」
と文章を広げる方法もあります。
使用するときの注意点
ことばを自分で想起する課題は、選択式よりも回答までに時間がかかることがあります。
すぐに答えを伝えず、必要に応じて考える時間を設けてください。
また、書字が難しい場合には、発話のみでも使用できます。
疲労や集中力の低下がみられる場合には、問題数を減らすなど調整してください。
本プリントは失語症や高次脳機能障害を診断する正式な検査ではありません。課題結果のみで医学的な判断を行わないようにしてください。
まとめ|絵から動詞を考えて文を完成させよう
今回のプリントは、日常生活のイラストから適切な動詞を考え、文章を完成させる言語課題です。
選択肢がないため、絵や文章を手掛かりに「飲む」「切る」「読む」「干す」などの動詞を自分で考えます。
これまでの動詞選択課題から、さらに一歩進んだ課題として活用できます。
リハハウスでは、このほかにも言語・記憶・注意・遂行機能・空間認知・半側空間無視などの高次脳機能課題を公開しています。
対象者の理解度やコミュニケーション方法に合わせてご活用ください。

