このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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予定から逆算して時刻を考える課題です
プリントには、予定を考えるための情報が提示されています。
- 病院の予約時刻
- 予約より早めに到着する時間
- 自宅から病院までの移動時間
- 外出準備に必要な時間
これらを順番に確認しながら、
「何時に家を出ればよいか」
「何時から準備を始めればよいか」
を考えます。
複数の条件を整理しながら答えを導く必要があるため、時間計算だけでなく、段取りを考える課題としても使えます。
この課題の進め方
まず、病院へ何時までに到着する必要があるのかを確認します。
予約時刻だけを見るのではなく、「予約の何分前に到着するのか」という条件も忘れずに確認します。
次に、自宅から病院までの移動時間を逆算し、家を出る時刻を考えます。
最後に、外出準備にかかる時間をさらに逆算して、準備開始時刻を求めます。
考え方としては、
予定時刻
↓
到着したい時刻
↓
家を出る時刻
↓
準備を始める時刻
という順番になります。
「逆算」がポイント
日常生活では、「今から何分後」という計算だけでなく、予定に合わせて逆算する場面が多くあります。
たとえば、
「10時の予約なら何時に出ればよいか」
「電車に乗る時間に間に合わせるには何時から準備するか」
「集合時間から移動時間を引くと何時になるか」
といった考え方です。
今回の課題では、最終的な予定から一つずつ時間を戻しながら考えます。
途中の計算を頭の中だけで行うのが難しい場合には、紙に時刻を書き出しながら進めても構いません。
時間管理と段取りを組み合わせた課題
このプリントは時計の問題としても使えますが、主な特徴は予定に合わせて行動を組み立てることです。
「病院へ行く」という最終目標に対して、
- 何時までに着く必要があるか
- 移動をいつ始めるか
- 外出準備をいつ始めるか
と、必要な行動を逆向きに整理します。
そのため、遂行機能課題として、目標設定・計画・順序化・時間の見積もりなどを意識した使い方ができます。
難しい場合の調整方法
課題が難しい場合には、一度にすべて考えてもらう必要はありません。
たとえば、
- 到着時刻を一緒に確認する
- まず「家を出る時刻」だけ考える
- 時計の絵を使う
- 時刻を紙に書きながら計算する
- 10分、15分など時間ごとに線を引く
といった方法があります。
「何を最初に考えればよいですか?」と問いかけ、計算そのものではなく、考える順番を支援する方法もあります。
慣れてきたら条件を増やしてみる
課題に慣れてきた場合には、生活場面に合わせて条件を追加できます。
たとえば、
「バス停まで5分かかります」
「受付に15分前までに行きます」
「朝食に20分かかります」
などです。
条件が増えると、それぞれの時間を整理しながら行動開始時刻を考える必要があります。
反対に、難しい場合には条件を2つだけに減らすなど、対象者に合わせて調整できます。
実生活の予定管理へつなげる
今回の形式は、病院受診以外にも応用できます。
たとえば、
- デイサービスの送迎
- 電車やバスの出発時刻
- 買い物への外出
- 家族との待ち合わせ
- リハビリや通院予定
などです。
本人が実際に予定している外出を使って、
「何時から準備すれば間に合いますか?」
と一緒に考えることで、より生活に近い課題へ発展させることができます。
リハビリ場面で確認したいポイント
専門職が使用する場合には、正答できたかだけでなく、
- 複数の条件を理解できるか
- 必要な情報を選べるか
- 時間を逆算する考え方ができるか
- 行動の順序を整理できるか
- 計算途中で条件を忘れないか
- 間違いに自分で気づけるか
- どの程度の手掛かりが必要か
などにも注目できます。
ただし、この課題のみで遂行機能の状態を判断することはできません。
使用するときの注意点
時刻計算が苦手な場合、その原因が必ずしも遂行機能だけにあるとは限りません。
時計の理解、計算、注意、記憶など複数の要素が関係する場合があります。
間違えたときにはすぐに正解を提示するのではなく、
「病院には何時までに着けばよいですか?」
「そこから何分戻せばよいですか?」
など、一つ前の段階へ戻って考えてもらう方法があります。
本プリントは正式な神経心理学的検査ではなく、リハビリや自主練習を補助する教材としてご活用ください。
まとめ|予定から逆算して行動を計画する遂行機能課題
今回のプリントは、病院の予約時刻から逆算しながら、出発時刻と準備開始時刻を考える遂行機能課題です。
単純な時間計算だけではなく、
予定を確認する → 必要な時間を整理する → 逆算する → 行動開始時刻を決める
という流れで取り組みます。
対象者の状態に応じて手掛かりや条件の数を調整しながら、時間管理や予定計画を考える教材としてご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも遂行機能、注意、記憶、空間認知、言語などの高次脳機能課題を公開しています。

