このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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注意機能のリハビリでは、多くの情報の中から必要なものを選び、複数の条件がすべて一致しているか確認する課題が用いられることがあります。
今回のプリントは、右上に示された見本を確認し、「みかん・紫のぶどう・バナナ」の3つが入った買い物かごを探して○で囲む注意課題です。
紙面には、りんご、緑色のぶどう、洋なし、いちごなど、見本と一部だけが異なる果物の組み合わせが多数配置されています。
そのため、「みかんがある」「ぶどうがある」と一部分だけを見て判断するのではなく、3種類の果物がすべて見本と一致しているかを確認することがポイントです。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、複数条件の保持・照合などを意識した高次脳機能リハビリの机上課題としてご活用ください。
※本プリントは注意障害や高次脳機能障害を診断・評価するための正式な検査ではありません。対象者の状態や疲労に合わせてご使用ください。
見本と同じ3種類の果物を探します
プリント右上の見本には、みかん・紫のぶどう・バナナが入っています。
下にはさまざまな果物の組み合わせが並んでいます。
たとえば、みかんと紫のぶどうは同じでも3つ目が洋なしになっていたり、バナナは同じでもぶどうが緑色だったりするものがあります。
今回の課題では、3つのうち1つや2つが一致しているだけでは正解になりません。
3種類すべてが見本と同じかを確認してから選ぶ必要があります。
選択性注意を意識した視覚探索課題
紙面には、見本とよく似た買い物かごが多数あります。
そのため、目についた果物だけで判断すると誤答しやすくなります。
「ぶどうがあるから同じ」「バナナがあるから正解」と判断するのではなく、不要な刺激を除外しながら必要な3条件を確認します。
多くの視覚情報の中から必要な情報へ注意を向けるという点で、選択性注意を意識した視覚探索課題として使用できます。
複数の条件を保持しながら探索します
今回の課題では、
みかん・紫のぶどう・バナナ
という3つの条件を保持しながら探索する必要があります。
単一のイラストを探す課題と比較すると、確認しなければならない情報が増えます。
途中で「何を探していたか」が分からなくなった場合には、右上の見本を再確認して構いません。
専門職が使用する場合には、見本を何回確認するか、3条件を最後まで保持できるか、特定の果物だけ確認し忘れていないかなども観察できます。
1つずつ順番に確認すると取り組みやすくなります
3つを同時に判断することが難しい場合には、
みかん → ぶどう → バナナ
のように、確認する順番を決める方法があります。
最初にみかんがあるかを確認し、次に紫のぶどう、最後にバナナを確認します。
一定の順序で見比べることで、「2つだけ確認して答えてしまう」といった確認漏れを減らしやすくなります。
持続性注意にも注目できます
紙面には多数の買い物かごが配置されているため、最後まで同じルールで探索を続ける必要があります。
前半では3種類すべてを確認できていても、後半になると1つの条件を確認し忘れたり、色違いのぶどうを選んだりする場合があります。
そのため、課題後半まで同じ確認方法を維持できるか、誤答が増えていないかにも注目できます。
リハビリ専門職が確認したいポイント
作業療法士や言語聴覚士などが使用する場合には、正答数だけでなく、誤答の内容や探索方法も参考になります。
3つの条件を保持できているか、一部分の一致だけで判断していないか、紫色と緑色のぶどうを区別できているか、規則的に紙面を探索できているか、左右や上下で見落としに偏りがないかなどを確認します。
また、誤った答えを自分で見直して修正できるかを見ることもできます。
難しい場合は条件を減らして調整します
3条件を同時に扱うことが難しい場合には、まず2条件にします。
たとえば、
「みかんと紫のぶどうが入っているものを探しましょう」
とし、慣れてからバナナを追加します。
さらに、最初の1~2段だけを対象にするなど、探索範囲を小さくする方法もあります。
逆に簡単な場合は、見本を一定時間だけ見せてから隠し、覚えた条件を使って探す方法などもあります。
見つけたあとに自己確認してみましょう
課題が終わったら、
「○をつけたかごは、3つとも見本と同じですか?」
と促し、自分で再確認してもらう方法があります。
一度選んだ答えを見直し、誤選択や見落としに自分で気づけるかを見ることで、単純な視覚探索だけでなく自己確認まで含めた課題として活用できます。
使用するときの注意点
本プリントの結果だけで注意機能の状態を判断することはできません。
課題結果には、視力、色の識別、果物の認知、記憶、指示理解、視覚探索の方法なども影響する可能性があります。
疲労が強い場合や後半に誤りが増える場合には、無理に最後まで行わず、条件数や探索範囲を調整してください。
まとめ|3種類の果物を照合して探す注意課題
今回のプリントは、見本の「みかん・紫のぶどう・バナナ」を確認し、同じ3種類の果物が入った買い物かごを探す注意課題です。
見本を確認する → 条件を保持する → 紙面を探索する → 3つを照合する → 一致するかごを選ぶ → 見直す
という流れで取り組みます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、複数条件の保持・照合などを意識した高次脳機能リハビリの机上課題としてご活用ください。

