このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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注意機能のリハビリでは、多くの情報の中から必要な刺激を見つけ、ほかの情報に惑わされずに選択する課題が用いられることがあります。
今回のプリントは、見本として示された「63」を確認し、多数の2桁数字の中から同じ数字をすべて探して○をつける注意課題です。
紙面には「36」「68」「69」「83」「53」「65」など、数字の構成や見た目が似たものが多数並んでいます。
特に「63」と「36」のように、同じ数字を使っていても並び順が異なる刺激が含まれているため、数字を大まかに見るだけではなく、十の位と一の位を正確に確認しながら探索することが必要です。
選択性注意、持続性注意、視覚探索などを意識した、高次脳機能障害に対するリハビリの机上課題としてご活用ください。
※本プリントは、注意障害や高次脳機能障害を診断・評価する正式な検査ではありません。対象者の状態や疲労に合わせてご使用ください。
多数の数字から「63」だけを探します
プリント上部には、今回探す数字として「63」が示されています。
その下には、複数種類の2桁数字が規則的に並んでいます。
課題では、上から順番に確認しながら「63」を見つけ、すべて○で囲みます。
最後に見つけた数を数えて記入することで、探索だけでなく見直しや個数確認まで行える構成になっています。
選択性注意を意識した数字探索課題
今回の特徴は、見本以外の数字がすべて無関係な刺激ではなく、見本と似た数字が多く含まれていることです。
たとえば「63」に対して「36」「68」「53」「65」などが並んでいるため、
「6があるから○」ではなく、「6の次に3が並んでいるか」
まで確認する必要があります。
複数の刺激の中から必要な対象だけへ注意を向けるという点で、選択性注意を意識した課題として活用できます。
数字の順番を正確に確認することがポイント
「63」と「36」は使用されている数字自体は同じですが、順番が異なります。
そのため、数字全体を一瞬だけ見て判断するのではなく、
十の位を確認する → 一の位を確認する → 見本と一致するか判断する
という流れで確認すると取り組みやすくなります。
誤って「36」に○をつける場合には、数字の構成をどの程度細かく確認しているかを見る参考にもなります。
持続性注意にも注目できます
紙面には多くの数字が配置されているため、最後まで一定の基準で探索を続ける必要があります。
課題の前半では正確に「63」を見つけられていても、後半になると見落としが増えたり、似た数字へ誤って○をつけたりする場合があります。
そのため、専門職が使用する際には、課題後半まで正確性を維持できているかにも注目できます。
疲労がみられる場合には、半分ずつ実施するなど、課題量を調整してください。
規則的な視覚探索の練習にも
数字探索課題では、「どこを見たか分からなくなる」ことで見落としが生じることがあります。
その場合には、
「左上から右へ1行ずつ確認しましょう」
と探索方法を提示することもできます。
視線を一定方向へ移動させながら確認することで、同じ場所を何度も見たり、確認していない場所が残ったりすることを減らしやすくなります。
リハビリ専門職が確認したいポイント
作業療法士や言語聴覚士などが使用する場合には、正答数だけでなく、課題中の反応を見ることも大切です。
確認したいポイントとしては、見落としの数、似た数字への誤反応、探索方向、課題後半での変化、左右・上下での見落としの偏り、自分で見直して修正できるかなどがあります。
特に「63」を見落とす場合と、「36」などへ誤って反応する場合では、課題中の特徴が異なるため、分けて記録しておくと参考になります。
難しい場合は範囲を小さくします
数字が多すぎて難しい場合には、最初の2~3行だけにするなど、探索範囲を限定します。
また、指や定規を使って1行ずつ確認する方法もあります。
逆に簡単な場合には、時間を計測して正確性を保ちながら取り組む、見本を一定時間見たあとに隠して探すなど、対象者に合わせて難易度を調整できます。
ただし、速さだけを優先せず、正確に探索できることを基本として使用してください。
見つけたあとに見直してみましょう
すべて探し終えたら、
「○をつけた数字は全部63ですか?」
「まだ63が残っていませんか?」
と促し、自分で見直してもらう方法があります。
最後に個数を数えて記入することで、
探索 → 選択 → 見直し → 個数確認
まで一連の流れとして取り組めます。
使用するときの注意点
本プリントの結果だけで注意機能の状態を判断することはできません。
数字の理解、視力、視覚認知、探索方法、疲労なども課題結果に影響する可能性があります。
また、数字の読み取り自体が難しい場合には、その影響を考慮しながら使用してください。
まとめ|同じ数字を探す注意・抹消課題
今回のプリントは、多数の2桁数字の中から見本と同じ「63」をすべて探す注意課題です。
見本を確認する → 1行ずつ探索する → 数字を照合する → ○をつける → 見直す → 個数を確認する
という流れで取り組みます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索などを意識した高次脳機能リハビリの数字探索・抹消課題としてご活用ください。

