このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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手紙を出すまでの順番を考える課題です
プリントには、手紙を出すまでに必要な場面が4つ描かれています。
それぞれのイラストを確認しながら、
「最初にすることはどれ?」
「この次には何をする?」
「最後に行うのはどれ?」
と考えます。
順番が分かったら、イラストの下にある○の中へ1~4の数字を書き込みます。
単にイラストの内容を答えるだけではなく、複数の行動を一連の流れとして捉えることがポイントです。
この課題の進め方
まずは、4枚のイラストが何を表しているのか確認します。
たとえば、
「この人は何をしていますか?」
「これは何をしている場面でしょう?」
と質問し、各場面を理解しているか確認します。
そのあと、
「手紙を出すとき、最初は何をしますか?」
と尋ね、1番目から順番に考えてもらいます。
最後に、並べた順番を指差しながら一連の流れを説明してもらう方法もおすすめです。
「目的までの手順」を整理することがポイント
遂行機能は、何かを始めるだけでなく、目的を達成するために必要な行動を順序立てて進めることとも関係します。
手紙を出す場合も、いきなりポストへ行けばよいわけではありません。
事前に必要な行動を行い、それらを適切な順序で進める必要があります。
今回のプリントでは、完成した状態だけを見るのではなく、
「この行動の前には何が必要か」
「このあとには何をするか」
と、前後関係を考えながら取り組みます。
遂行機能課題として見るポイント
専門職が使用する場合には、正しい数字を書けたかだけでなく、どのように順番を決めたかにも注目できます。
たとえば、
- 各場面の意味を理解できるか
- 最初と最後を判断できるか
- 中間の工程を整理できるか
- 前後関係を考えられるか
- 一度決めた順序を見直せるか
- 間違いに自分で気づけるか
といった点です。
正誤だけではなく、途中でどの程度の手掛かりが必要だったかも確認すると、課題の様子を捉えやすくなります。
難しい場合の調整方法
4つすべてを一度に並べることが難しい場合は、選択肢を減らしてみましょう。
たとえば、
「この2枚ならどちらが先ですか?」
と2択から始めます。
また、
「手紙を書く前にポストへ入れますか?」
「切手を貼るのはいつでしょう?」
など、具体的な質問を使う方法もあります。
最初と最後だけを先に決めてから、中間の2つを考える方法も取り組みやすいでしょう。
慣れてきたら「説明する課題」へ
順番を並べられるようになったら、
「手紙を出すまでの流れを説明してください」
と、ことばで説明してもらう方法があります。
「まず~します」「次に~します」「最後に~します」といった表現を使うことで、順序立てた説明の練習にもなります。
さらに、
「手紙を出すために必要な物は何ですか?」
「ポストが近くにない場合はどうしますか?」
など、少し条件を加えて考える課題へ発展させることもできます。
日常生活動作へ応用しやすい課題です
同じ形式は、さまざまな生活場面に応用できます。
たとえば、
- 歯磨き
- 洗濯
- 着替え
- お茶を入れる
- 食事の準備
- ゴミ出し
- 外出準備
- 買い物
などです。
本人が普段行っている生活動作を題材にすると、より日常生活を意識した練習につなげやすくなります。
使用するときの注意点
順番を間違えた場合には、すぐに正解を伝えるのではなく、
「この場面の前には何をすると思いますか?」
「まだ終わっていないことはありますか?」
など、本人が考え直せる声かけを行う方法があります。
ただし、課題が難しすぎる場合には無理に続けず、選択肢を減らしたり、一緒に順番を確認したりしてください。
また、本課題の成績だけで遂行機能の状態を判断することはできません。注意、記憶、言語理解、視覚認知など複数の要素が関係する場合があります。
まとめ|生活動作の順番を考える遂行機能課題
今回のプリントは、手紙を出すまでの4つの場面を正しい順番に並べる動作系列化課題です。
イラストを確認しながら、
場面を理解する → 前後関係を考える → 順番を決める → 必要に応じて説明する
という流れで取り組めます。
身近な生活場面を使いながら、手順理解・系列化・計画・自己修正などを考える教材としてご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも遂行機能、注意、記憶、空間認知、言語などの高次脳機能課題を公開しています。

