このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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歯みがきの流れを正しい順番に並べます
プリントには、歯みがきに関係する4つのイラストが表示されています。
それぞれを見ながら、
「最初に行うのはどれ?」
「次にすることは何?」
「最後はどの場面?」
と順番を考えます。
順番が決まったら、各イラストの下にある○へ1~4の数字を書き込みます。
単に絵の内容を答えるだけではなく、複数の場面を一連の生活動作として整理することがポイントです。
この課題の進め方
最初に、4枚のイラストが何をしている場面なのか確認します。
たとえば、
「これは何をしているところですか?」
「歯をみがく前でしょうか、あとでしょうか?」
などの質問を使います。
そのあと、
「歯みがきをするとき、一番最初はどれですか?」
と尋ね、1番目から順に考えてもらいます。
すべて並べ終わったら、
「最初に○○して、次に○○して……」
と、イラストを見ながら一連の流れを説明してもらう方法もあります。
前後関係を考えることがポイント
この課題では、それぞれの場面を理解するだけでなく、
「この動作の前には何が必要か」
「このあとに何をするか」
という前後関係を考える必要があります。
たとえば、歯みがき粉を使う場面、実際に歯をみがく場面、最後の仕上げに関する場面などを、ひとつの流れとして整理します。
このため、単純な絵合わせではなく、日常動作の手順を頭の中で組み立てる課題になります。
遂行機能課題として確認したいポイント
専門職が使用する場合には、最終的に正しく並べられたかだけでなく、どのように考えたかにも注目できます。
たとえば、
- 各イラストの意味を理解できるか
- 最初と最後の工程を判断できるか
- 中間の順序を整理できるか
- 前後関係を説明できるか
- 間違いに自分で気づけるか
- 一度決めた順番を修正できるか
- どの程度の手掛かりが必要か
といった点です。
正答だけではなく、課題中の反応や支援量を見ることで、取り組み方を確認しやすくなります。
難しい場合は選択肢を減らしましょう
4枚すべてを一度に並べることが難しい場合には、2枚ずつ比較する方法があります。
たとえば、
「歯みがき粉をつけるのと、歯をみがくのはどちらが先ですか?」
と尋ねます。
そのほかにも、
- 最初の場面だけ選ぶ
- 最後の場面だけ選ぶ
- 2つの場面の前後関係を考える
- 各イラストの内容を一緒に確認する
など、対象者の状態に応じて難易度を調整できます。
慣れてきたら説明課題へ発展
順番を正しく並べられるようになったら、
「歯みがきの流れを最初から説明してください」
と、ことばで説明してもらう方法があります。
「まず」「次に」「そのあと」「最後に」といった表現を使うことで、出来事を順序立てて説明する練習にもなります。
さらに、
「歯みがきに必要な物は何ですか?」
「歯みがきが終わったら何をしますか?」
など、関連する質問へ広げることもできます。
日常生活動作を使った課題として活用できます
歯みがきは、日常的に行うセルフケア動作のひとつです。
同じ形式は、
- 手洗い
- 洗顔
- 着替え
- 洗濯
- 調理
- 入浴準備
- 外出準備
などにも応用できます。
本人が普段行っている生活動作を題材にすると、より日常生活をイメージしながら取り組みやすくなります。
使用するときの注意点
順番を間違えた場合には、すぐに正解を伝えるのではなく、
「この場面の前には何をすると思いますか?」
「これは歯をみがく前ですか、あとですか?」
など、本人が考え直せるような声かけを行う方法があります。
一方で、負担が大きい場合には、選択肢を減らしたり、最初の工程を示したりして調整してください。
また、本プリントのみで遂行機能の状態を判断することはできません。注意、記憶、言語理解、視覚認知など、複数の要素が課題遂行に影響する場合があります。
まとめ|歯みがきの手順を考える遂行機能課題
今回のプリントは、歯みがきに関する4つの場面を正しい順番に並べる動作系列化課題です。
イラストを見ながら、
場面を理解する → 前後関係を考える → 順番を決める → 必要に応じて説明する
という流れで取り組めます。
身近なセルフケア場面を使いながら、手順理解・系列化・計画・自己修正などを考える教材としてご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも遂行機能、注意、記憶、空間認知、言語などの高次脳機能課題を公開しています。

