このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
こんな素材がほしい! もっとこんな素材を増やしてほしいなどがありましたら、リクエストしてください!
料理の絵から正しい動詞を選ぶ課題です
今回のプリントでは、4つの場面が提示されています。
- 包丁でにんじんを切る
- フライパンで卵を焼く
- やかんでお湯を沸かす
- お皿にパンをのせる
それぞれ2つの動詞が表示されており、イラストと文章の両方に合うものを選びます。
たとえば、
「包丁でにんじんを__」
に対して、
「はく」
「きる」
のどちらが適切かを考えます。
この課題の進め方
まずイラストを見て、何をしている場面なのか確認します。
次に文章を読み、選択肢の中から適切な動詞を選びます。
基本的な流れは、
- イラストを見る
- 道具や食べ物を確認する
- 文章を読む
- 2つの動詞を確認する
- 合うことばを選ぶ
- 完成した文章を声に出して確認する
となります。
書字が難しい場合には、○をつけたり指差したりする方法でも取り組めます。
「道具・対象・動作」の関係を考えよう
今回の問題では、道具が大きな手掛かりになります。
たとえば、
包丁 → にんじん → 切る
フライパン → 卵 → 焼く
やかん → お湯 → 沸かす
というように、道具と対象物から関連する動作を考えることができます。
すぐに答えが出ない場合には、
「これは何ですか?」
「何に使う道具ですか?」
「この人は何をしていますか?」
と順番に確認してみる方法があります。
文全体を手掛かりにして動詞を選ぶ
動詞だけを見るのではなく、文章全体を確認することもポイントです。
たとえば、
「フライパンで卵を__」
という文では、「フライパン」と「卵」がヒントになります。
イラストと文章の両方を見ることで、「やく」が自然であることを考えられます。
このように、名詞や助詞を含めた文脈から適切な動詞を選ぶ形式になっています。
2択から選べる構成です
今回のプリントは、動詞を何もない状態から答えるのではなく、2つの候補から選ぶ形式です。
ことばを自分から出すことが難しい場合でも、選択肢を手掛かりに取り組むことができます。
正解後には、
「“ぬぐ”はどんなときに使いますか?」
「“たたむ”ものには何がありますか?」
など、不正解側の動詞について確認する使い方もできます。
失語症の方への使い方
失語症では、ことばの理解や表出の難しさの現れ方に個人差があります。
そのため、
- 絵を見て指差しで答える
- 選択肢を読み上げてもらう
- 選んだ動詞を復唱する
- 完成した文を音読する
- 選択肢を隠して自分で動詞を答える
など、対象者に合わせて方法を調整できます。
正答数だけでなく、絵・文章・読み上げなど、どの手掛かりを使うと答えやすいかを見ることも一つの活用方法です。
難易度を調整する方法
難しい場合には、
- イラストだけを先に確認する
- 道具の名前を伝える
- 選択肢を読み上げる
- 動作をジェスチャーで示す
などの方法があります。
反対に慣れてきた場合には、
- 3択にする
- 選択肢を隠す
- 絵だけを見て動詞を答える
- 「誰が・何を・どうする」の文章を作る
などへ発展させることができます。
たとえば、「卵を焼く」から、
「フライパンで卵を焼いています」
と文章を広げる方法もあります。
リハビリ場面で確認したいポイント
作業療法や言語聴覚療法などで使用する場合には、
- イラストの状況を理解できているか
- 道具や食べ物を理解できているか
- 動詞の意味を区別できるか
- 文脈に合う動詞を選べるか
- 完成した文を理解できているか
などを確認しながら活用できます。
ただし、このプリント単独で言語機能を評価・診断するものではありません。
使用するときの注意点
回答には個人差があるため、急がせず十分な時間を取ってください。
文字を読むことが難しい場合には、支援者が文章や選択肢を読み上げても構いません。
疲労や集中力の低下がみられた場合には、適宜休憩を入れましょう。
本プリントは失語症や高次脳機能障害を診断するための正式な検査ではありません。課題の結果だけで医学的な判断を行わないようにしてください。
まとめ|料理場面から適切な動詞を選ぼう
今回のプリントは、料理や食事準備のイラストを見て、文章に合う動詞を2択から選ぶ言語課題です。
「切る」「焼く」「沸かす」「のせる」など、日常生活で使われる動詞を扱っています。
絵・道具・対象物・文章を手掛かりにしながら、適切なことばを選んでみましょう。
リハハウスでは、このほかにも言語・記憶・注意・遂行機能・空間認知・半側空間無視などの高次脳機能課題を公開しています。
対象者の理解度やコミュニケーション方法に合わせてご活用ください。

