このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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受付・検査室・診察室を順番に回ります
プリント上部には、通る順番が示されています。
①受付 → ②検査室 → ③診察室 → 出口
まず順番を確認してからスタートします。
途中で出口に近い道を見つけても、受付・検査室・診察室を順番に通っていなければ課題は終了しません。
ゴールまでの経路だけでなく、複数の目的を正しい順序で処理することがポイントです。
通常の迷路との違い
一般的な迷路では、「スタートから出口へ進む」という1つの目標があります。
今回の課題では、それに加えて、
「最初に受付へ行く」
「次に検査室へ行く」
「そのあと診察室へ行く」
という複数の条件があります。
そのため、迷路を進みながら「今どこまで終わったか」「次はどこへ行くのか」を意識する必要があります。
単純な視覚探索だけではなく、順序を保持しながら行動を進める要素が含まれています。
この課題の進め方
最初に、上部に書かれた「通る順番」を確認します。
そのあとスタート地点から線を引き、受付を目指します。受付に着いたら次は検査室、続いて診察室へ進み、最後に出口を目指します。
すぐに鉛筆で線を引かず、先に指で経路をたどってから取り組む方法でも構いません。
難しい場合には、「まず受付まで行きましょう」と、1つずつ目標を提示する方法もあります。
順番を覚えながら進むことがポイント
この課題では、迷路を進むことに加えて、次の目的地を覚えておくことが必要になります。
たとえば受付へ到着したあとに、
「次はどこへ行きますか?」
と確認してみましょう。
答えに迷う場合には、上部の順番を再確認して構いません。
一方、難易度を上げる場合には、最初に順番を覚えてもらい、その後は表示を隠して取り組む方法もあります。
経路を考えてから動く練習にも
目の前の道だけを見て進むと、行き止まりに入ることがあります。
そのため、
「この先は検査室につながりそうですか?」
「右と左なら、どちらへ進むとよさそうですか?」
と、少し先を見ながら経路を考えてもらう方法もあります。
考える → 選ぶ → 進む → 必要なら修正する
という流れを意識することで、計画性を含んだ課題として使いやすくなります。
病院という身近な場面を使った課題
今回のプリントでは、受付・検査室・診察室といった病院で見かける場所を使用しています。
課題終了後に、
「病院へ来たら最初にどこへ行きますか?」
「検査が終わったあとはどこへ行きますか?」
など、実際の生活場面をイメージした会話へ広げることもできます。
ただし、実際の病院での手順は施設や受診内容によって異なるため、このプリント上の順番を実際の受診手順として扱うものではありません。
難しい場合は手掛かりを増やしましょう
課題が難しい場合には、支援方法を調整できます。
たとえば、次の目的地をその都度伝える、目的地を指差して確認する、指で道をたどってから線を引く、1か所ずつ区切って進める、といった方法があります。
反対に慣れてきた場合には、順番を隠したり、経路を先に口頭で説明してもらったりすることで難易度を上げられます。
リハビリ場面で確認したいポイント
作業療法などで使用する場合には、出口へ到達できたかだけでなく、どのように課題へ取り組んだかにも注目できます。
たとえば、順番を理解できているか、次の目的地を保持できているか、行き止まりに気づけるか、間違えたあとに戻って修正できるか、必要な手掛かりの量はどの程度か、といった点です。
ただし、本プリントのみで遂行機能障害の有無や程度を判断することはできません。
使用するときの注意点
間違った道へ進んだ場合には、すぐに正解を教えるのではなく、
「次に行く場所はどこでしたか?」
など、本人が気づける声かけを行う方法があります。
一方で、失敗が続いて負担が大きくなる場合には、早めに手掛かりを増やしてください。
本プリントは正式な神経心理学的検査ではなく、リハビリや自主練習を補助する教材としてご活用ください。
まとめ|順序と計画を組み合わせた病院迷路
今回のプリントは、
受付 → 検査室 → 診察室 → 出口
という順番を守りながら迷路を進む遂行機能課題です。
単純な迷路に、順序を保持する・次の行動を選ぶ・経路を計画する・間違いを修正するといった要素を組み合わせています。
対象者の状態に合わせて、順番の提示方法や声かけの量を調整しながらご活用ください。
リハハウスでは、このほかにも遂行機能、注意、記憶、空間認知、言語などの高次脳機能課題を公開しています。

