リハビリテーションの現場で、「患者さんに渡す自主トレーニング資料を作りたい」「高次脳機能の練習に使えるプリントを探したい」と感じたことはありませんか?
患者さんの状態に合わせて運動メニューや課題を考え、資料を作成するには時間がかかります。
そんな日々の資料作成をサポートするため、リハハウスでは、自主トレーニング素材200点以上、高次脳機能課題200点以上、合計400点以上の素材を無料公開しています。
素材はカテゴリーごとに整理されており、必要なものを探してダウンロードできます。
さらに自主トレーニング素材には、複数の運動を選んで1つのPDFにまとめる機能も備えています。
今回は、リハハウスで公開している素材の種類や特徴、便利な使い方をご紹介します。
リハハウスとは?リハビリ専門職向けの無料素材サイト
リハハウスは、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職に向けて、臨床や学習に役立つ素材・情報を提供しているWebサイトです。
自主トレーニング素材や高次脳機能課題を中心に、便利プリント、評価ツール、リハビリゲームなども公開しています。
特に素材集では、次の3つを大切にしています。
- 素材の豊富さ: 幅広い運動や高次脳機能課題を用意
- 探しやすさ: 目的やカテゴリーから必要な素材を探せる
- 使いやすさ: ダウンロード・印刷して臨床で活用できる
必要な素材を見つけ、対象者に合った資料を準備するための選択肢としてご活用ください。
① 自主トレーニング素材200点以上を無料公開

リハハウスでは、上肢・下肢・体幹など、さまざまな部位の自主トレーニング素材を公開しています。
筋力トレーニングやストレッチ、バランス練習などを取り扱っており、運動の様子をイラストで確認できることが特徴です。
部位・姿勢・運動内容から検索できる
自主トレ素材は、主に以下の項目から探すことができます。
| 検索項目 | カテゴリー例 |
|---|---|
| 部位 | 手指・上肢・下肢・体幹・頸部・口・舌 |
| 姿勢 | 臥位・側臥位・腹臥位・四つ這い・座位・立位 |
| 内容 | 筋力・ストレッチ・バランス・呼吸・動作練習など |
| その他 | 道具・キーワード |
例えば「下肢の筋力トレーニングを座位で行いたい」と考えた場合、部位を「下肢」、姿勢を「座位」、内容を「筋力」に絞って検索できます。
複数の条件を組み合わせることで、必要な素材を探しやすくなっています。
複数の自主トレ素材を1つのPDFにまとめられる

自主トレーニング素材の大きな特徴の1つが、好きな運動素材を選択し、1つのPDFとしてまとめられる機能です。
通常、患者さんに複数の運動を指導する際は、資料を1枚ずつ準備する必要があります。
リハハウスでは、次の操作で自主トレ資料を作成できます。
- 自主トレーニング素材集から必要な運動を検索する
- 使用したい素材の右上にある「+」ボタンを押す
- 必要な運動を追加したら「ファイルをPDF化する」を選択する
- 作成されたPDFを保存・印刷する
例えば、座位での膝伸展運動、足関節の運動、立位でのバランス練習などを選択し、1つの資料にまとめることができます。
印刷設定を変更すれば、複数ページを1枚の用紙に配置することも可能です。
なお、運動の順番はPDF作成後に並べ替えられないため、配布する順序を考えて選択するとスムーズです。
個々の運動を探すだけでなく、患者さんごとの自主トレ指導資料を準備する際にも活用できる機能です。
② 高次脳機能課題200点以上を無料公開

リハハウスでは、注意機能や記憶、遂行機能などを対象とした高次脳機能課題プリントも無料公開しています。
机上で実施できる課題を中心に、さまざまな内容の素材を掲載しています。
高次脳機能課題は6つのカテゴリーに分類
| カテゴリー | 主な課題内容 |
|---|---|
| 注意機能課題 | 視覚探索、数字・記号の選択、注意の持続など |
| 記憶課題 | 記銘、想起、短期記憶に関する練習 |
| 遂行機能課題 | 計画立案、手順整理、順序立てた思考 |
| 半側空間無視課題 | 視線の移動、探索範囲を意識した課題 |
| 言語課題 | 語想起、読み書きなど |
| 空間認知課題 | 図形、位置関係、方向などの認識 |
カテゴリー別に整理しているため、練習したい機能や対象者の状態に合わせて課題を探せます。
例えば、視覚探索の練習を行いたい場合は注意機能課題、日常生活の段取りを考える練習であれば遂行機能課題を確認する、といった使い方ができます。
課題を選びやすく、印刷して使える
高次脳機能課題は、各カテゴリーから素材を選び、個別のページで内容を確認してダウンロードできます。
紙と鉛筆を使用する課題も多く、病棟や外来、訪問リハビリテーションなど、さまざまな場面での活用を想定しています。
また、課題によっては難易度の異なる素材もあるため、対象者の理解力や作業速度、疲労の程度などに合わせた選択が大切です。
高次脳機能課題は、単に正答数や実施速度を重視するのではなく、取り組み方や誤りの傾向、必要な手がかりなどを観察することも重要です。
なお、掲載しているプリントは練習や活動を支援するための素材であり、標準化された神経心理学的検査の代わりとなるものではありません。
③ 臨床現場ではどのように活用できる?
リハハウスの素材は、病院・診療所、通所・訪問リハビリテーション、介護施設など、さまざまな場面で活用できます。
病棟・外来リハビリテーション
運動指導の際に、対象者の身体機能や運動経験に合った自主トレ素材を選び、配布資料として利用できます。
イラストを使って運動内容を説明し、実際に一緒に運動を確認することで、自宅や病室で取り組む際の参考資料として活用できます。
訪問リハビリテーション
自宅で実施可能な運動を選び、生活環境や使用できる道具に応じた自主トレ資料を準備できます。
ベッド上、椅子座位、立位など、実施姿勢から探せる点も便利です。
高次脳機能へのアプローチ
注意・記憶・遂行機能など、目的に応じた課題を選択できます。
課題の難易度や実施時間を調整しながら、対象者が無理なく取り組める内容を検討することが大切です。
いずれの場面でも、プリントだけを渡すのではなく、専門職が目的や方法を説明し、実施状況を確認することをおすすめします。
④ 無料で利用できる?会員登録は必要?
リハハウスで公開している自主トレーニング素材・高次脳機能課題は、無料でダウンロードできます。
基本的な利用に会員登録やログインは必要ありません。
病院や介護施設、訪問リハビリテーションなどでも、利用規約に定められた範囲で使用できます。
ただし、無料で利用できることと、自由に改変・再配布できることは異なります。
PDFや画像の無断加工、クレジット表示の削除、素材そのものの販売・無断再配布などは禁止しています。
一方で、印刷した用紙に運動回数や注意事項、課題の回答などを手書きすることは、規約の範囲内で認めています。
利用前には必ず最新の素材利用規約をご確認ください。
⑤ 素材を使用する際の注意点
自主トレーニングや高次脳機能課題は、対象者の状態や目的に合わせて選択することが重要です。
自主トレーニングでは、疾患、術後の制限、疼痛、転倒リスク、医師の指示などを確認してください。実施中に痛みやめまい、息苦しさなどの異常が生じた場合は運動を中止し、必要な対応を行ってください。
高次脳機能課題では、視覚・聴覚機能、理解力、疲労、注意の持続時間などにも配慮が必要です。
また、掲載素材は特定の機能改善や治療効果を保証するものではありません。
各素材は、専門職による評価や指導を補助する資料として適切にご活用ください。
まとめ|必要なリハビリ素材を、もっと手軽に
リハハウスでは、自主トレーニング素材200点以上、高次脳機能課題200点以上、合計400点以上を無料公開しています。
運動素材は部位・姿勢・内容などから検索でき、複数の素材をまとめてPDF化することも可能です。
高次脳機能課題も6つのカテゴリーに整理しており、目的に合わせて探せます。
日々の臨床で「こんな自主トレ資料がほしい」「この機能に合わせた課題を探したい」と感じたときに、リハハウスをご活用いただければ幸いです。
今後も臨床での使いやすさを意識しながら、新しい素材の追加や機能の改善を進めていきます。
必要な素材を探すところから、ぜひお試しください。

