このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
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注意機能のリハビリでは、多くの視覚情報の中から目的となる対象を見つけ、似た刺激との違いを確認しながら選択する課題が用いられることがあります。
今回のプリントは、上部に示された2×2マスの見本を確認し、多数の似た図の中から、4つの記号とその配置がまったく同じものをすべて探して○をつける注意課題です。
見本には、黒丸・三角・四角・斜線がそれぞれ異なる位置に配置されています。課題部分には同じ4種類の記号が使われていますが、配置が入れ替わっているものや、一部の記号が異なるものなどが多数並んでいます。
そのため、「同じ記号が使われている」だけでは正解になりません。どの記号が、どの位置にあるかまで正確に照合することが必要です。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、視覚的位置関係の照合などを意識した高次脳機能リハビリの机上課題としてご活用ください。
※本プリントは注意障害や高次脳機能障害を診断・評価するための正式な検査ではありません。対象者の状態や疲労に合わせてご使用ください。
4つの記号と配置を見比べます
プリント上部の見本は、2×2のマスで構成されています。
それぞれのマスには、黒丸・三角・四角・斜線が1つずつ配置されています。
課題では、下に並んだ多数の図を確認し、記号の種類だけでなく位置まで見本と一致するものを探します。
例えば、見本と同じ4種類の記号が使われていても、黒丸と三角の位置が入れ替わっていれば正解ではありません。
このように、複数の特徴を一度に照合することが今回のポイントです。
選択性注意を意識した視覚探索課題
紙面には、見本とよく似た図が多数配置されています。
そのため、ひとつの記号だけを見て判断すると誤りやすくなります。
「黒丸は同じ位置か」
「三角は同じ位置か」
「四角は同じ位置か」
「斜線は同じ位置か」
と必要な情報へ順番に注意を向けることが求められます。
多くの類似刺激の中から条件に一致する対象だけを選択するという点で、選択性注意を意識した視覚探索課題として活用できます。
位置関係を正確に照合することがポイントです
今回の課題では、「何があるか」だけでなく、**「どこにあるか」**が重要です。
確認するときには、
左上 → 右上 → 左下 → 右下
のように順番を決めると比較しやすくなります。
見本と候補を同じ順序で確認することで、配置の違いを見落としにくくなります。
この位置関係の照合が、単純な図形抹消課題と異なる特徴です。
持続性注意にも注目できます
紙面には多くの2×2マスが並んでいるため、最後まで同じ方法で確認を続ける必要があります。
前半では4つすべての配置を確認できていても、後半になると一部だけを確認して答えたり、「似ているから」と早く判断したりする場合があります。
そのため、専門職が使用する際には、課題後半まで正確性を維持できているかにも注目できます。
疲労がみられる場合には、紙面を分けて実施するなど課題量を調整してください。
規則的な探索方法にも注目できます
見落としが多い場合には、課題の正答数だけでなく、紙面の探索方法も確認します。
視線がランダムに動くと、すでに見た場所を繰り返し確認したり、見ていない場所が残ったりすることがあります。
その場合には、
「左上から右へ1つずつ見ていきましょう」
と探索方法を提示することで、規則的な視覚探索を促すことができます。
リハビリ専門職が確認したいポイント
作業療法士や言語聴覚士などが使用する場合には、正答数だけでなく、誤答の特徴にも注目できます。
例えば、記号の種類は合っているのに位置を取り違える、黒丸だけを手掛かりに判断する、左右や上下の位置関係を混同する、課題後半になると確認項目が減る、といった反応です。
また、紙面の左右・上下で見落としに偏りがないか、終了後の見直しで自分で誤りを修正できるかも参考になります。
難しい場合は確認するマスを分けます
4マスを一度に照合することが難しい場合には、
「まず上の2マスを確認しましょう」
「次に下の2マスを見ましょう」
と分けて確認します。
さらに難しい場合には、黒丸の位置だけを先に探し、その後で残りの記号を確認する方法もあります。
逆に簡単な場合には、見本を一定時間見せてから隠して探索するなど、対象者に合わせて難易度を調整できます。
見つけたあとに見直してみましょう
課題終了後には、
「○をつけた図は、4つとも見本と同じ位置ですか?」
と促して再確認してもらう方法があります。
最後に見つけた数を記入することで、
探索 → 配置の照合 → 選択 → 見直し → 個数確認
まで一連の課題として取り組めます。
使用するときの注意点
本プリントの結果だけで注意機能の状態を判断することはできません。
視力、視覚認知、空間的位置関係の理解、課題の指示理解、探索方法、疲労なども結果に影響する可能性があります。
特に左右・上下などの位置関係の認識が難しい場合には、その影響も考慮しながら使用してください。
まとめ|4つの記号配置を照合して探す注意課題
今回のプリントは、2×2マスに配置された4つの記号を見本と照合し、同じ配置の図を探す注意課題です。
見本を確認する → 記号と位置を把握する → 紙面を探索する → 4マスを照合する → ○をつける → 見直す
という流れで取り組みます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、位置関係の照合などを意識した高次脳機能リハビリの図形配置探索・抹消課題としてご活用ください。

