このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
こんな素材がほしい! もっとこんな素材を増やしてほしいなどがありましたら、リクエストしてください!
注意機能のリハビリでは、多くの視覚情報の中から必要な対象だけを見つけ、似た刺激に惑わされずに選択する課題が用いられることがあります。
今回のプリントは、上部に示された**英字「B」**を見本として、紙面に並んだ多数の英字・数字の中から同じ「B」だけをすべて探して○をつける注意課題です。
紙面には「E」「P」「R」「D」「F」に加えて、数字の「8」などが配置されています。特に「B」と「8」、「B」と「P」「R」は外形の一部が似ているため、文字を大まかに見るだけではなく、線の構成や形の違いまで確認することが求められます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、視覚的弁別などを意識した高次脳機能リハビリの机上課題としてご活用ください。
※本プリントは、注意障害や高次脳機能障害を診断・評価するための正式な検査ではありません。対象者の状態や疲労に合わせてご使用ください。
多数の英字・数字から「B」だけを探します
プリント上部には、今回探す文字として**「B」**が示されています。
その下には、英字や数字が規則的に並んでいます。左上から順番に確認し、「B」を見つけたら○をつけます。
すべて探し終えたら、見つけた数を数えて記入します。
ルール自体はシンプルですが、似た形の刺激が複数含まれているため、単純な文字探しだけではなく、見本との照合を繰り返しながら正確に選択することがポイントになります。
選択性注意を意識した文字探索課題
今回の課題では、多数の文字や数字の中から「B」だけを選択します。
対象以外の「P」「R」「D」「8」などへ反応せず、見本と一致する刺激だけを見つける必要があります。
このように、多くの視覚情報の中から必要な対象に注意を向け、不要な刺激を除外していく点で、選択性注意を意識した視覚探索課題として活用できます。
「B」と「8」などの違いを確認することがポイント
今回のプリントの特徴は、形が似た刺激が含まれていることです。
特に「B」と数字の「8」は全体の輪郭が似ています。また、「P」「R」は左側の縦線と上部の丸みが共通しているため、一瞬だけ見ると似た印象を受けることがあります。
そのため、
見本を見る → 候補を見る → 線や形を確認する → Bかどうか判断する
という流れで取り組みます。
文字の細部まで確認する必要があるため、単純な数字探索とは異なる刺激で注意課題を行うことができます。
持続性注意にも注目できます
紙面には多くの文字が並んでいるため、最後まで同じルールで探索を続ける必要があります。
課題前半では正確に探せていても、後半になると「8」を誤って選んだり、「B」を見落としたりする場合があります。
そのため、リハビリ専門職が使用する際には、後半まで探索の正確性が維持できているかにも注目できます。
疲労や集中力の低下がみられる場合には、紙面を上下に分けて実施するなど、無理のない範囲で調整してください。
規則的な視覚探索にも活用できます
文字が多数配置された課題では、視線がランダムに動くことで、確認した場所と未確認の場所が分かりにくくなることがあります。
その場合には、
「左上から右へ、1行ずつ順番に見ていきましょう」
と探索方法を提示すると取り組みやすくなります。
必要に応じて、指や定規で現在見ている行を示す方法もあります。
リハビリ専門職が確認したいポイント
作業療法士や言語聴覚士などが使用する場合には、正答数だけでなく、見落としや誤反応の特徴にも注目できます。
「B」を見落とすのか、「8」をBと判断するのか、「P」「R」など一部分が似た文字への誤反応がみられるのかによって、課題中の反応は異なります。
また、紙面の左右・上下で見落としに偏りがないか、後半になるにつれて誤答が増えていないか、終了後の見直しで自分で修正できるかなども確認できます。
難しい場合は探索範囲を小さくします
文字数が多く難しい場合には、まず最初の2~3行だけを対象にします。
「この1行の中からBを探しましょう」と範囲を限定すると、取り組みやすくなることがあります。
慣れてきたら探索範囲を広げ、最終的に紙面全体へ進めます。
反対に簡単な場合には、見本を一定時間だけ提示してから隠す、正確性を維持しながら所要時間も確認するなど、対象者に合わせて難易度を調整できます。
見つけたあとに見直してみましょう
課題終了後には、
「○をつけたものは全部Bですか?」
「まだBが残っていませんか?」
と促して再確認してもらう方法があります。
最後に見つけた数を記入することで、探索 → 選択 → 見直し → 個数確認までを一連の流れとして取り組めます。
使用するときの注意点
本プリントの結果だけで注意機能の状態を判断することはできません。
課題結果には、視力、英字や数字への慣れ、文字認識、視覚認知、探索方法、疲労なども影響する可能性があります。
英字の認識そのものが難しい場合には、その影響を考慮しながら使用してください。
まとめ|英字「B」を探す注意・抹消課題
今回のプリントは、多数の英字・数字の中から見本と同じ「B」をすべて探して○をつける注意課題です。
見本を確認する → 1行ずつ探索する → 文字を照合する → Bを選ぶ → 見直す → 個数を確認する
という流れで取り組みます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索、文字の視覚的弁別などを意識した高次脳機能リハビリの文字探索・抹消課題としてご活用ください。

