このプリントは医療従事者の監修のもと作成されたもので、あくまで自主トレーニングの補助資料です。無理のない範囲で行い、症状や痛みがある場合は医療機関に相談しましょう。
こんな素材がほしい! もっとこんな素材を増やしてほしいなどがありましたら、リクエストしてください!
注意機能のリハビリでは、多くの情報の中から必要な対象を見つけ、不要な情報に惑わされずに選択する課題が用いられることがあります。
今回のプリントは、上部に示された**見本の数字「6」**を確認し、紙面に並んだ0〜9の数字の中から「6」だけをすべて探して○をつける注意課題です。
数字は複数の行・列に配置されており、「6」以外にも0・2・3・4・5・8・9などが混在しています。そのため、数字を1つずつ確認しながら、対象となる「6」だけを選択する必要があります。
選択性注意、持続性注意、視覚探索などを意識した高次脳機能リハビリの机上課題としてご活用ください。
※本プリントは注意障害や高次脳機能障害を診断・評価するための正式な検査ではありません。対象者の状態や疲労に合わせてご使用ください。
多数の数字から「6」だけを探します
プリント上部には、今回探す数字として**「6」**が示されています。
その下には、0〜9の数字が多数並んでいます。
課題では左上から順番に数字を確認し、「6」を見つけたら○をつけていきます。最後に見つけた数を数えて記入します。
ルール自体はシンプルなので、複数条件を照合する課題よりも導入しやすく、数字を使った注意・視覚探索課題の基本的な素材として使用できます。
選択性注意を意識した数字探索課題
紙面には目的となる「6」だけでなく、多くの数字が配置されています。
その中から「6」だけに注意を向け、それ以外の数字には反応しないことが求められます。
このように、複数の刺激の中から必要な刺激だけを選択するという点で、選択性注意を意識した課題として活用できます。
特に「8」「9」など、形の一部が似ている数字も含まれているため、一瞬だけ見て判断するのではなく、数字の形を確認しながら進めることがポイントです。
持続性注意にも注目できます
今回のプリントには多くの数字が並んでいるため、最後まで探索を続ける必要があります。
課題の前半では正確に「6」を見つけられていても、後半になると見落としが増えたり、別の数字に○をつけたりする場合があります。
そのため、リハビリ専門職が使用する際には、課題の後半まで正確性を維持できているかにも注目できます。
疲労がみられる場合には、紙面の上半分と下半分に分けて実施するなど、課題量を調整してください。
規則的な視覚探索の練習にも活用できます
数字が多数並ぶ課題では、どこまで確認したか分からなくなり、同じ場所を何度も見たり、一部を飛ばしたりすることがあります。
その場合には、
「左上から右へ、1行ずつ順番に見ていきましょう」
と探索方法を提示すると取り組みやすくなります。
指や定規などを使って行を追いながら確認する方法もあります。
単に正答数を見るだけでなく、どのような方法で紙面を探索しているかを見ることもポイントです。
リハビリ専門職が確認したいポイント
作業療法士や言語聴覚士などが使用する場合には、正答数だけでなく、見落としや誤反応の出方にも注目できます。
「6」の見落としが多いのか、「8」や「9」など別の数字へ反応するのか、紙面の左右・上下で見落としに偏りがあるのか、後半になるにつれて誤りが増えるのかなどを確認します。
また、終了後に自分で見直したとき、見落としや誤反応を修正できるかも参考になります。
難しい場合は探索範囲を小さくします
数字の数が多くて難しい場合には、最初の2〜3行だけを対象にします。
さらに、紙や定規で下の行を隠し、1行ずつ確認する方法もあります。
反対に簡単な場合には、対象となる数字を変更する、見本を一定時間見たあとに隠す、正確性を保ちながら所要時間も確認するなど、対象者に合わせて難易度を調整できます。
速さだけを重視せず、まずは正確に探索できることを基本にしてください。
見つけたあとに見直してみましょう
課題が終わったら、
「○をつけた数字は全部6ですか?」
「まだ6が残っていませんか?」
と促し、自分で再確認してもらう方法があります。
最後に見つけた個数を記入することで、
探索 → 選択 → 見直し → 個数確認
までを一連の流れとして取り組めます。
使用するときの注意点
本プリントの結果だけで注意機能の状態を判断することはできません。
課題結果には、視力、数字の認識、視覚認知、探索方法、疲労、課題への理解なども影響する可能性があります。
数字の読み取り自体が難しい場合には、その影響を考慮しながら使用してください。
まとめ|数字「6」を探す注意・抹消課題
今回のプリントは、多数の数字の中から見本と同じ「6」をすべて探して○をつける注意課題です。
見本を確認する → 左上から順番に探索する → 「6」を選ぶ → ○をつける → 見直す → 個数を確認する
という流れで取り組みます。
選択性注意、持続性注意、視覚探索などを意識した高次脳機能リハビリの数字探索・抹消課題としてご活用ください。

